チーム名は、こうである。
『U.Lモッチョムノスタルジー』
ツアー名といってもいいだろう。
ウルトラライトな荷物を持って旅に出る。目指すはモッチョム岳の山頂。屋久島の海にもぐり郷愁にひたる。
関西空港からは、コクジラ号で帰る。
ご存知の方には何度も申し訳ないが、コクジラ号とは、海に行く時のいわゆる海洋車である。海用の海洋車といいつつ、普段から毎日乗っているのが、コクジラ号。
お客さまを京都まで安全にお送りして、くじらあんに到着。帰ってきた。ふう。夜の22時は過ぎていたか。
◆◆◆◆◆◆
片付けをしていると、ガイド風太からLINEがはいる。
「エバーブルー屋久島」から郵送したキャリーバックの到着日は、いつに指定したか?という内容だった。
現在は火曜日。事情により、たしか土曜日にしてる。
なんやなんや?オイラの荷物の中に、なんか入ってる?
事情を聞くと、家の鍵を、間違えて入れてしまった、ということだった。
なんと、家の鍵だ。
あれま、と思ったが、そんなに大変なことだとは思ってなかった。実家が近いし、スペアのキーくらいあるやろと。あと、管理会社やら大家さんやらに相談したらすぐに開けてもらえそうだ。
でもそうは簡単にはいかないらしい。
「とにかく今日は、漫画喫茶ですわ!」
え?そんなオチある?
だから言ったやん!
家に着くまでが遠足やでぇ〜って!
◆◆◆◆◆◆
翌日はそのままお仕事へ向かったという。
なんと、その日もまた漫画喫茶にいくという。二日連続?なんで?好きなん?(けっきょく、知人のお宅に泊めていただいたという。ほっ。)
なんやかんやしているうちに、土曜日に指定していた荷物を木曜日に変更してもらったり、実際に荷物を受け取ったりというすべての段取りを、おひとりでなさっていた。
さすがガイド風太。
圧巻の手さばきである。
そもそも大事な家の鍵をどうしてボクの荷物に入れてしまったのか、は、謎だが、それはそれとして、お疲れ様でしたと言いたい☆
屋久島から帰ってきたその日と、翌日に、自分の家に入れないというのは、いったいどんな気持ちなんやろう。
とても疲れら旅から帰ってきて、じっくり片づけをしたり、ゆっくりお風呂にはいったりができない状況って、いったいどんな状況なんやろう。
もちろんそんな状況になったことがないし、どんな気持ちになるのかなんて、かいもくわからない。
長く生きていても、わからないことが多い。やっぱり人生は、楽しい。
そういう状況になってどんな気持ちになるのか、体験者であるガイド風太に今度聞いてみよう。
◆◆◆◆◆◆
帰るまでが遠足。
家に着くまでが、ダイビングツアーである。
ということはガイド風太は、屋久島から帰ってきてから、少なくともあと二日間は、まだ旅の途上だった、ということになる。
あの屋久島の旅が、6日間も楽しめたのか…。考えようによってはそれっていいな。考えようによっては。
あらためて、お疲れ様の、屋久島の旅でした☆
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