夏には台風がやってくる。
だいたい同じような時期に同じようなルートでやってくる。
生活指導の先生や警察の検問と同じだ。
もちろん台風が近づいてくると海は荒れ荒れで、ダイビングなどできない。
ツアーやスクールはのきなみ中止である。
◆◆◆
台風はダイビングにおいて、完全なる敵であり、同時に完全なる味方でもある。
敵で味方。
まずダイビングが中止になるので、完全なる敵である。
台風のシーズンは特に太平洋側に影響がでるので、関西では和歌山のダイビングは中止になることが多い、
ただ、日本海はおだやかなことが多いので、エスケープして福井県でもぐることもよ〜くあることだ。
そして、以外と台風が味方になることもある。
◆◆◆
海はときどきかき回さないと、水温が上昇しすぎて危険な状態になる。
「サンゴが白化して死んだ」
とは、海水温が上昇しすぎた結果である。
サンゴの白化以外にも不漁が続いたりと、影響はでてくる。
台風があることで、海が荒れる。
そして、ちょうどいいくらいに海水をかき混ぜてくれる。
水温の高い海水と、低い海水がまんべんなく混ざる。
台風は、地球の海水温の上昇を防いでいる。
おぉ。
味方だ。
◆◆◆
ダイビングのツアーのことを考えると、台風は敵。
でも、地球のことを考えたら、ダイビングにとって台風は完全なる敵だとは言いにくい。
子どものころは台風が近づくとうれしかったものである。
なぜかウキウキする。
それは大人になった今もそんなに変わらない。
ウキウキする。
その一方で、おいおい、中止になるやんけ〜!
というあせる気持ち。
われわれはそのようにして、夏には台風に振り回されるのであった☆
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