海からの帰り道。
車を運転していて、たま〜に眠たくなることがある。
そんな時に、大声で歌を歌ってくれるお客さまがいる。
高くてよく通る大きな声だ。
リクエストにこたえて、なんでも歌ってくれる。
眠気はどこかへ去る。
◆◆◆
眠気がなくなるので、非常にありがたい歌である。
重要なことがある。
それは、歌がうまくて、歌唱力があるような人では、これはつとまらない。
ちょいちょい音はハズレているほうが良い。
そしてなるべくしゃべり声とは違った声の方が良い。
なんなら少しバカっぽい声が良い。
失礼か?
◆◆◆
〔サービスエリアで仮眠をとる〕
という方法が一番いいのはわかっている。
実際に休憩したことも過去にある。
眠い時のその歌は、オモシロくて、目が冴えてくる。
子守り唄(こもりうた)の逆だ。
大守り唄(おもりうた)だ。
聞いているだけで、目が冴えてくるんだから、立派なオモリ唄だ。
そして元気にもなる。
不思議だ…
◆◆◆
それにしても、海の帰りの、疲れ方っていい。
ほのかに疲れている。
車窓からは、今までもぐっていた海が見える。夕陽だってある。
車の適度なゆれととも、最適な気温。
海からのすずしい風が気持ちいい。
眠るしか考えられない。
海の帰りは、行きよりも幸せを感じる。
でも、ドライバーは寝ちゃダメなのだ☆
大守り唄(おもりうた)だな♪
・
・
・