「最大の断熱材は、空気である」
と、聞いたことがある。
木材や発泡スチロールや毛布やではなく、空気である、と。
一見、むむ、と思うけれど、ちょっと考えたら、ああ、そうか、と思ったりする。
なんせ、冬のダイビングでは、空気こそ、最大の保温材なのだ。
ドライスーツには、インナーがある。
現在は、非常にあたたかいものばかりだ。
でも結局、空気がものを言うのである。
どれだけあたたかいインナーを着ていても、海水が氷のように冷たいと、やっぱりかなり寒い。
ところが、ドライスーツに吸気する。
ようするにドライスーツの中に空気を入れる。
すると空気があることによって、体と海水には距離ができる。これだけで全然違う。
その空気が体温であたたまる。さらにあたたかく感じる。
空気があればこその、保温なのである。
ダウンジャケットだって、空気を含ませるためのダウンなのだから。
だから、寒いのイヤだ!
と言って冬にダイビングしていない、でも本当はもぐりたいんだ、というダイバーさんは、ドライスーツに吸気する、ということを意識してみたらどうでしょう。
快適にもぐる、というのがダイビングで一番大切なことだと思います。
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