シュールなのか、金沢②

検索してみると、金沢には、オシャレで人気のあるカフェがたくさんあり、ありがたいことにどこのカフェにいったらいいか、迷ってしまう。

店内も店員さんもオシャンで、バエるカフェなら、京都でもいくらでもある。やっぱりどうせなら少しクセのあるカフェにいってみたい。
できれば純喫茶がいいな、と思っていた☆

コーヒーハウスBaccaは、夜の23時まで営業しているコーヒー屋さんである☆

ここに訪れた理由は、
「コーヒーに詳しすぎ!気持ちが入りすぎている!」
等の口コミがあっておもしろいな、と思ったからである☆

店内に入ると、オシャレなカフェというよりも、家の台所のような感じ。
ぎゅうぎゅうずめで入ったとしても、6~7人。

ボクが21時くらいに入店した時には、サラリーマン風の3人のお客さんがいた。

マスターは60代くらいの、どちらかといえばパッとしないフンイキのおじさんだ。でもとてもやさしい。
こだわりのあるコーヒー屋によくありがちな、ガチガチの上から目線のマスターではない。

「スペシャリティコーヒーを丁寧に入れております、40分程度時間をいただきますが、よろしいでしょうか」

40分?
シュールだな、おい。
サラリーマン風の3人も、まだコーヒーは運ばれていない。
いいだろう。待とう、と思った☆

その台所のようなカウンターに座り、待つ。
コーヒー豆がたくさんあるので、それを見ているだけで、時間がたつ。
一杯500円~5000円のコーヒーがある。
5000円だぞ。

さあ、どうする☆

ボクはどうしようか、と思った。

40分の待ち時間があるので、迷い放題だった。
けっきょくイエメンモカマタリにした。

マスターが、
「別格です」
と教えてくれたからだ。

1500円。

5000円のコーヒーに比べたら安く感じるけれど、それでも1500円である。

いいにおいがする。
どうやら、もう一回焙煎しているような感じ?
とても香ばしい香りがして、癒される。

きた。
イエメンモカマタリ。


美味しかった♪

二杯分あるのもうれしい。

はじめの熱いのもいいし、冷めてきたのも美味しかった。

もう閉店10分前くらいになった。
マスターがコーヒーについて語りだそうとしたその時だった。
お客さんが一人入ってきた。
いかにも知ってる風な、ボクが好きではない種類のおっさんだ。

そのような横柄なお客さんにも丁寧に説明する。
30分かかること。
500円~5000円まで豆を選べること。

おっさんは、
「5000円のやつ!コナコーヒー!」

うわ、こういうヤツ、いややわ~って思った。
ハワイのコナコーヒー。
ハワイかぶれのつもりか。

「5000円ですか、ありがとうございます、ただ、コナコーヒーにはそこまで高価な豆はございません。」

と、言われていた。

そうだ、コナコーヒーには高価な豆はないのだ。
思い知れ、感じの悪いオヤジめ。

けっきょく少し安めのコナコーヒーにしていた。
そろそろ閉店の時間なので、退却することにする。

閉店間際にきた感じの悪いオヤジと、どのように接するのか見ものだったが、ここはおとなしく帰ることにする。

とにかくシュールだった。

こんなにシュールなコーヒー屋さんは、なかなか出会わないだろう☆

コーヒーは美味しかった。

香りも、よかった。

待ち時間は、たっぷりある☆

シュールさも、たんまり、ある。

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