2026年3月23日(5日前)。
車をドラッグストアの駐車場に停めて、少しゆっくりする。
コンビニやスーパーだけじゃなく、ドラッグストアって、いつのまにこんなに増えた?大都会でない限りでっかい駐車所もあるし、トイレも外にあったりするから便利。よく休憩に使ってる。
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おばさまが自転車から降りて、ドラッグストアに入っていった。自転車の前カゴには大きな買い物袋が。ここに来る前にスーパーなんかで買い物したんだろう。
車の中から主人のいない無人の自転車を見ていたら、カラスがぴゅ〜っと飛んできて、買い物袋の中をつつきだして、何かをつまんで飛び立った。そして僕の車の近くに着地して盗んできたと思われるパンの袋を器用につついて開けて、食べ出した。
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数秒のできごとに、自然界のやりとりを見た。
うわ、今ドラッグストアからおばさまが出てきて、これに気がついたらどうなるんやろう、とちょっとわくわくした。
カラスは高いところから全てを見ていた。
前カゴに食べ物がたっぷり入ったおばさんの自転車が駐輪場に停まったところを、カラスはちゃんと見ていた。
買い物袋はそのままに、おばさまがお店に入って行ったのをカラスは高いところからちゃんと見ていた。

あ、オレも見られてんのかな、と少し不安に。ず〜っと監視されてるのって、つらいやろうな。それがカラスだったとしても。
だからといって、エラソーに上から観察する側にもなれなさそうじゃが。じゃがじゃが。
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おばさまはまだ帰ってこない。
カラスはパンを食べるのをやめて、どっかへ行ってしまった。飽きたのか、おいしくなかったのか、少ししか食べてないようだ。袋だけあいて、9割くらい残ったパンが道に転がる。
そうだった。自然は厳しいんだった。自然界では一瞬が命取りで、一瞬でだいたい決まるんだった。
生き延びるのって大変なことなのだった。
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