旅はたくさんの出会いに満ちている☆
使い古されている言葉だ。それに手アカにまみれた言葉でもある。
でも、本当のことだからしょうがない。出会いに満ち満ちているのが、旅なのである。
◆◆◆◆◆◆
今回のくじらの旅では、クジラに出会えたことはもちろんスゴイことだけれど、もうひとつ、クジラと匹敵するくらいドデカい出会いがあった。
それは、ある小説。文庫本である。
◆◆◆◆◆◆
初日のこと。
好きな本、小説の話になった。
女性のお客さまおふたりが共通して、かつてある小説が好きだった。影響も受けた。それが同じ作者の同じ本なのだった。
でも今その本はない。たぶん引越しやなんかでなくなってしまったのだ。
本というのはそういうもんだ。
ボクはその小説は知ってるけれど、読んだことはなかった。ふうん、そうなんや、機会があれば読んでみよう、って思った。
そして最終日のこと。
われわれは那覇の商店街で昼から飲んでいた。ケバケバしいお店の、よく言えばテラス席(そこは商店街の真ん中さ)で、なかなか高レベルの自由を味わっていた。1000ベロってやつだ。



店の隣はリサイクルショップだった。
みなさんが飲んでる中、ボクはひとりフラっとリサイクルショップに入った。ちょっとしたスペースに少しの古本が売られていた。
なんと、その中に今、最もアツい小説があった。

ビックリした。数冊しかない古本の中にあったのだから、そりゃビックリする。
もちろん即買いした。100円とか150円とかだった。
くじらの旅のお客さまが好きだった小説を(しかもおふたりとも)、沖縄の古本で(たまたま隣だったお店で)見つけたのだ、ボクも読んでみたい、とモーレツに思った。
これがステキな出会いと言わずになんと言おう。


お客さまに見てもらうと、やっぱりお客さまもビックリ。
「なんでぇ〜!」
こういう奇跡みたいなことってあるのだ。お客さまは読ませて欲しい、なんなら少しの間貸して欲しい、と言った。もちろん貸してあげる。ボクが持ってるよりも、お客さまの手元にあるほうが、意味があるのだ。
なくなってしまった本は、ここで(沖縄で!)帰ってきた。長い旅にでていたのだ。くじらみたいに。
◆◆◆◆◆◆
旅はたくさんの出会いに満ち満ちている☆確かに使い古されているけれど、それでもいいじゃない。
その小説はクタクタにくたびれたビジュアルをしていた。手アカどころではなかった。さまざまな土地でいろんな人と過ごしてきた本。
こんな出会いがあるんだ。
観光名所もいいけれど、“旅のできごと”が、一番の名所になる。
・
・
・
🌤 🌤 🌤 🌤 🌤 🌤 🌤 🌤 🌤 🌤
ダイビングスクール開催中☆
無料説明会予約受付中。
- LINE公式アカウント @mcr0286h
- instagram クジラアンInstagramのDM
- Facebook クジラアンFacebookのDM
で、ご予約、お問い合わせお待ちしていおります。
ダイビングのツアーぼちぼちやってます。
ダイビングスーツと器材の販売してます。
🐳 🐳 🐳 🐳 🐳 🐳 🐳 🐳 🐳 🐳
潜水工房 鯨庵 (kujira-an)
〒602-0098
京都市上京区竪社北半町209
075-204-3221