海はマッチョ山のモッチョム屋久島③試合前のボクサー

チーム名は、こうである。
『U.Lモッチョムノスタルジー』
ツアー名といってもいいだろう。
ウルトラライトな荷物を持って旅に出る。目指すはモッチョム岳の山頂。屋久島の海にもぐり郷愁にひたる。

早朝の5時頃、われわれは関西国際空港に向かっていた。

チーム名(ツアー名)を決めたり、屋久島に着いてのことや、どういうツアーにしたいかなどを話ながら高速道路を走るー。

すごい朝の風景。

「そうだ、毎日こうやってお日様は登ってくるんだ」
「これから屋久島に行って、海や山や自然が毎日当然のようにやってるルーティン業務を感じにゆくんだ」
なんて、思ってないし。
早くもノスタルジーにひたってるわけないし。
そんなわけないし。

ただたんに、おぉ、キレイだな〜って思っただけのことだし。

◆◆◆◆◆◆

小腹がすいた、ということで、出発まえにちょっと食べることにした。

朝からみなさん元気なのだ☆
ちゃんと朝ごはんを食べる習慣なのですね。すばらしい。

朝の定番のトーストセットなるのもと、和食朝食セットなるもの。

それからなぜかボクはカツカレーを注文してしまった。
この時間にカツなんて、いつもは絶対に食べない、絶対に。
このカツカレーがこの後、とんでもないことにつながるなんて、この時は何も知らない。

◆◆◆◆◆◆

今回の旅の第一のテーマ、UL。ウルトラライトな荷物で、ウルトラライトな旅。

ご存じ、ピーチは、機内持ち込みの荷物は7kgまでである。普通の旅行の荷物なら、ボクは7kgなんて簡単に超える。基本的に荷物が多いのだ。

機内預かりしたらいいんやけど、荷物が出てくるのを待っている時間がなくて、そこをもカット。荷物も時間もカット。

前回の石垣島のツアーでは、7kgにするのに苦労した。今回の屋久島の旅では、かなりそぎおとされた荷物になっている、よゆうで7kgを切っている。まるでわれわれは試合前のボクサーだ。減量に成功している。完ぺきだ。しかも、ボクだけじゃなくて、全員がだ。すごい。ULメンバー。

飛行機は、鹿児島空港へ向かう。鹿児島空港からは、フェリーで屋久島だ。

朝って、ホンマに美しいなぁ〜。

鹿児島行きの飛行機は、満席ではないようだ。空席がちらほら。沖縄行きや石垣島行きは満席だった。ま、そんなこと鹿児島のひとからしたら大きなお世話だ。どうでもいいことだ。

だって、沖縄と屋久島なら、人気は完全に沖縄のほうに軍配は上がる。
でも、今の時代、人気だとかニーズだとか言ってると、自分の好きなことがぼんやりしてくる。

このことは、この旅の中のトークでも十分に論ぜられたことだ。なんならこの話をするためにここまで来たのかもしれない。この時の会話を録音しときたかったくらいだ。

あ、ちょっと熱くなってしまった。こんなにもゆるくてぬるい旅なのに。

◆◆◆◆◆◆

鹿児島空港に着いた。フェリー乗り場へ行こう。

メンバーのおひとりは、少しのあいだ鹿児島に住んでいたことがある。

「指宿」
あなたにこれが読めるか?ボクは読めない。

あぁ、鹿児島ウンチクが聞きたいなぁ☆

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