「それはていねいな暮らしだなぁ」
と、われわれはそれぞれがナゾの
ほめ合い
をしていたが、海はそんなこと一切関係ない。
あたりまえやけど。
うわぁ。
めっちゃ荒れてる…。
◆◆◆◆◆◆
とにかくササっと用意して、ボートに乗る。
最高の天気。
秋晴れ。
でも。
何かのアトラクションのようだ。
海はまったくていねいではなかった。
逆に荒々しかった。
ドライスーツがひとり。
ウエットスーツがふたり。
ボクはウエット。
最高に寒かった！
◆◆◆◆◆◆
水面は波が高く、ばっしゃんばっしゃんしている。
でもお客さまたちは、けっこうもぐっているダイバーさんだったので、なんなくクリアする☆
そしてもぐってしまえば、海の中は落ち着いていた。
天気が良いのが海からでもわかった。
ヘラヤガラが無表情でわれわれを歓迎？している。
思っていたよりも海は青く、キレイ。
海のキレイさと生物の多さが、この時期らしい。
水温は23,5℃。
さすがにもうドライスーツがいい。
ドライスーツのpお客さまは最初から最後まで快適そうだった。
ウエットスーツのふたりは、今年最後のウエットライフを楽しむ。
楽しむ。楽しむ。
楽しいけれど、寒かった。
か、かわいい…
キミは歓迎してくれていたのか。
知らんけど。
◆◆◆◆◆◆
海から上がると、とても気温が高い。
なんなら暑いくらいだ。
この太陽で体温を取り戻し、そして2本目をもぐる。
われわれは、ていねいにもぐれたのか？
いや、じっくりていねいにもぐったはず。
ていねいな暮らしをしているお客さまふたりがもぐっているんだ、ていねいにきまってる。
さて、2本目も、ていねいに。
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