前回までの内容 ⇒ 聖地をめぐる旅にでるため、
ピーナッツ号(自転車)で、フランスからスペインの大西洋側まで
約3週間のあれやこれやの話。
「サンティアゴ・デ・コンポステーラ」といって、
日本の四国の八十八か所巡りみたいなやつです。
その道のり、だいたいの人は、約一か月かけて歩く。
パリを離れ、サン・ジャン・ピエド・ポーという街まで、
ピーナッツ号をのせて、列車に乗り込む。
「サン・ジャン・ピエド・ポー」
なんて覚えにくい街の名前なんでしょう。
とにかく、この街が、旅の出発地。
フランス風新幹線のようなもので、快適に移動していました。
窓の外には、ヨーロッパ的田舎な風景が☆
アジアとは一味違う風景にうっとり♪
日本の電車、新幹線は、実にすぐれていると思います。
ボクの記憶によると、外国の電車は、
だいたい時間に遅れるんじゃないでしょうか。
インドなんて、8時間遅れて電車が到着したけれど、
まわりの人は、怒ってる人なんていなくて、
まるで普通でした。そのうち、ボクも普通になってました。
予想通り、今乗っている列車も、
現地への到着時間が遅れる、というふうなアナウンスが。
サン・ジャン・ピエド・ポーまで行くには、
途中で乗り換えが必要。
その乗り換えの駅に遅れて到着するということは、
次の電車は乗れないかもしれないのですが、
こういうことには、慣れてくるので、
そんなに心配はしていませんでした。
ま、どうにかなるでしょ、と、とても楽観的でした。
さて、だいぶ長い前置きをしてしまいました。
ここからが、今回のメイン。
向こうのほうで、何か大きい声が聞こえます。
おそらく、乗客が、車掌らしき人に、
文句を言っているフンイキで、
しかもよく聞いてみると、いかにも日本的カタコト英語で、
たまに、日本語がでてしまっている。
なんだかうれしくなって、そちらのほうを見てみると、
年齢は、60代、そこそこ。
背は160㎝、70㎏ほど、キャップをかぶって、
茶色のチェックのシャツと、茶色のパンツという、
日本でもおなじみの登山のおとうさんでありました。
ABE氏の登場です。
遅れているせいで、乗り継ぎできないじゃないか、って、
とても心配されてました。
ボクも、そちらへ行ってみて、
「たぶん大丈夫だと思いますよ」
とABE氏に言って、安心していただきました。
何が大丈夫なのか、よくもそんな無責任なことが言えたもんだと、
今さらながら思うけれど、やっぱり実際、どうにかなったのです(^^♪
これが、その街。
さてそのABE氏(あべさんです)。
お仕事を定年退職し、旅をしているとゆう。
なんてステキな60代。
いろいろ話をしていると、
銀紙につつまれたものをくれました。
大きさは、あめ玉ほど。
「ごま塩です。
和食に恋しくなったら、きっと役にたちます。」
ホンマか?と半信半疑でしたが、
その後、このごま塩に救われることになる。
それから10日ほどたって、
フランスパンにも、チーズにも、サラミにも、
あらゆるものに、あきあきしていたころに、
ポケットの中のごま塩に気づいて、
パンにごま塩をかけて食べてみると、しみた…
こんなにも、塩とゴマに感謝したことは、
後にも先にも、この時が最強です(^^♪
それ以上に、ABE氏に感謝!
とにかく、目的にしていた、
サン・ジャン・ピエド・ポーに着きました☆
明日から、ピーナッツ号との旅が始まります。
夏のおわりなのに、寒すぎる…!
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