こういう普通の場面│潜水工房　鯨庵　kujira-an

四条烏丸から河原町まで歩いて、フラフラしていた。

うまいの安いの早いの〜の、牛丼でも食べようかと思っていたら、急にスタンドに行ってみよう、と思った。

新京極商店街にあるお店で、お客さんは昼から飲んでいるような、食堂、居酒屋だ。

そこだけ昭和の空気感がある。

◆◆◆◆◆◆

入ってみると、テーブル席、カウンター席は、お客さんでいっぱい。
とてもガヤガヤしている。

空いているカウンター席に通してもらった☆

みなさん、お酒を飲んでいる。
緊急事態宣言が解除されてまだ一週間もたっていない。

◆◆◆◆◆◆

飲んでいるお客さんを観察してみる。

若い女性二人組が、生ビールのおかわりをしていた。
「ビール飲みたかったんですよ〜」
と店員に言っていた。

大きなモニター画面があるが、だれもTV番組を見ていない。
会話に夢中か、あてを食べているか、酒を飲んでいるかで忙しいようだった。

楽しそうだ。

みなさんめっちゃ楽しそうだ。

ボクもつられてビールを注文してしまった。

ホントは牛丼をサラッと食べて終わろうとしていたのに。

でも、お店で飲むビールは、格別にうまかった☆

これを自粛していたのだ。
人がわちゃわちゃしていて、会話を楽しんでいる。
こういう普通の場面。
こういうのを、ガマンしていたのだ。

確かに、こういう自由を感じたのも久しぶりだった。

◆◆◆◆◆◆

活気のあるお店を、久しぶりに見た。
そして、その中にいた。

コロナ前は当たり前だったことが、今では珍しく、なつかしい。

とても楽しいフンイキだった。

やっぱり人と直接会って、会話を楽しみたい。
きっと、なにも特別なことじゃなくて、こういう普通のことがしたかったんだ。

ダイビングもね。
普通に車に乗って海へ向かって楽しみたい。今までみたいに。

・

こういう普通の場面